金澤詩人 NO12
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56 笹川 雪 季節は すごく 優しくて… あぁ、何という 青空 なんて いい気持ち 青い、真っ青な空に 雲が流れていく 光が射す ただそれだけの、ただそれだけの ことなのに … あぁ 涙 太陽がつくる光と影が こんなにも いとおしく 見えるなんて 人生は 素晴らしい あぁ、あぁ、私はいま 歩いてるんだ、生きてるんだ そらに私、今、顔を上げる すこし まぶしいけれど、 私は今、すごく、うれしいんだ 季節は なんて、 なんて、 優しくて… 静止していた 時が ホラ 動き出す 時計はいつもくるくる回っていたのに 地球はいつもくるくる回っていたのに、 そこに意味が、無いことは、なく、 なんて 素晴らしい意味を時を 刻んでいた、 ああ秋の晴れた空よ

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