金澤詩人 NO12
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48 わたしが取った行動は自転車で下校と一緒に そのまま母親の里を目指して かつて夏休みに母親と渡った利根川を 渡し船の乗客に交じって独りで乗船して 母親に会いに行った記憶の骨盤 懐かしい記憶があの土手で飼われていた 山羊の搾乳に舞い戻らせて オナゴを後ろ手にしながら 生産ラインが回されてきた サンゴ礁の海に米軍基地をつくるか否かも 国家予算の返済不能なる借金地獄も みんな利用できる資源をムサボリツクシテ トメラレナカッタ オトコタチノ暴挙に振り回されて来た 今となっては立ち戻りようもないが すべてのオナゴたちが対岸に撤退してしまっていると言うのに オトコたちの水晶体は未だにその事実に気づけないで 未だにパワーゲムで水を掛け合っている次第である

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