金澤詩人 NO12
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17 ここで私の記憶が消えます次のシーンで私は雪の中を走ります元来た一本道を横切って目の前の農家の木の扉を叩きます木の扉が横に動き私は雪と一緒に倒れ込みます 暗転 ここでまた記憶が消えます 探し求めた大家さんの庭では、南天が六十年前と同じ場所で私たちを待っていた。
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